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Drummer / Drum Instructorの K-FUNK a.k.a. 本間克範の日記です。 コメント宜しくお願いします。
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この冬は冬季オリンピック開催の冬。


若い力がしのぎを削り合って、

選手生命、そして人生そのものを賭けて、

一回一回の試合を戦っています。

その一回に全てを出し切り、

または出し切れず、

人生のある部分で明暗を分けられます。




我が息子も、

小学生からずっと陸上競技(ハードル)を続けており、

たった十数秒で勝負が決まる非情な世界に身を置いています。



いつも思う事は、

「音楽に勝敗は無い」。

スポーツの世界と違って勝敗の付けようが基本無いという事。

数字や距離ではなく、好みでジャッジされます。

でもそれはある意味シビアな世界だと思います。




たった数分間、たった数十秒にそれまでの競技人生の全てを賭ける人間がいる。

ワタクシが音楽を生業とさせて頂くようになり、

いつも念頭に置く事です。



精神性においてはどちらもとても近いと思うのです。

一曲を演奏する、

始めさせて終わらせる、

その当たり前の事に、

今日も、これからも、

人生を賭ける心構えで臨みたいと思います。



もっともっと本番力を高めていきたいと思います。



拍手[6回]

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広島在住の「孤高のベーシスト」奥田治義氏によるソロベースツアー
『Road To tale Spinnin'』。


2017年も日本各地で開催され
いずれも好評を博し終えられたようです。



新潟版は昨年に引き続き名店JAZZ FLASHにて
8月7日(月)に開催。


今回も奥田さんに声を掛けて頂き、
そんなビッグチャンスを頂けるのであれば
何かビッグチャレンジをしなければと思いまして、
今回は「ドラムソロ自作曲」を演目にしました。



3曲演奏させて頂いたうち
1曲目と2曲目は演奏後に、
3曲目は演奏前に
タイトルをお伝えしました。


昨年に引き続き観に来てくれた
アーティストのこんたむくんが、
同じくアーティストのナオミさんと
それぞれの曲のイメージについて話しをしていたとの事。


なんとそのイメージが、
ワタクシが曲に対して思い描いたイメージに
とても近いビジョンだったのです。


何だか、
頭の中のイメージを音楽を通して相手に転送する
科学実験をしているような気分になりました。

ちょっとスゴイ体験をしました。



奥田さんの演奏はベース1本で限界に挑むような
硬質なイメージと
柔らかい音色をより響かせるような
柔軟なイメージが
豊かな色彩を伴って頭の中に広がりました。

「Wings And Prayers」という曲では、
JAZZ FLASHのカウンター席で鑑賞していたワタクシの耳に
奥田さんの演奏と同時にFLASHの冷蔵庫のモーターノイズが
一緒になって聴こえ、
冷蔵庫のノイズが奥田さんの演奏の9thでハモッていて

「あ~このアンサンブルは今オレしか聴こえてないんだな~」

なんてちょっぴりニヤリとしながら聴いていました。
(実際は9thより若干低めでしたが)




ワタクシはスピリチュアルなものの存在を
信じている方の人間だと思います。

見えないはずのものが見えたりはしませんが、
ちょっと不思議な体験をしたり、
不思議な事が起きている現場に立ち会ったり、
そんな事は何度かあります。



そして音楽は、
正にスピリチュアルな体験だと思うのです。




形として残らず、
しかし聴く人のイメージの中には
何かしらの像を結ぶ。

または、

喜怒哀楽の感情を呼び起こす元となる。



「この音楽にはこんな感情を持ちましょう」
などと教えられた事は一度も無いのに、
聴く人それぞれが様々な感想を持つ。



形も無ければ色も無いし匂いも味も無い。



でも何かを残す。



これはとてもスピリチュアルな現象だと思います。



演奏には技術や経験が必要ではありますが、
この『Road To Tale Spinnin'』は
それらを超えたところに目指すべき目標がある、
そんな風に思います。


またそんな深遠な世界にチャレンジすることができます様に。

そう願って止まない、
8月の始めの出来事でした。




おしまい。





拍手[1回]


「〇〇という言葉は△△の人に対する差別に当たる」




そうした理由でこの世の表舞台から葬り去られた様々な楽曲を、
白日の下に呼び起こす画期的なコンサート。



封印特殊歌謡音楽祭」。



普段参加させて頂いているライブ、コンサート全てに、
本当に全力で臨んでいるつもりですが、
今回のこのテーマは、
当初ワタクシが考えていたイメージよりも遥かに重く、シリアスで、
そして遥かに愛に満ちている歌ばかりで構成されていました。



一曲一曲に要する集中力


それは、
「歌詞が日本語である」
その上に、


「放送に乗せてはいけない」


といういわば「差別」を受けた歌が持つ
底知れぬエネルギーによって、


普段関わらせて頂いているどのライブ、コンサートよりも
一曲一曲に要する集中力が大きく、
プログラムが進む毎にどんどん体力が削られていく感覚に
終始襲われていました。



勿論その一曲一曲が持つ
「底知れぬパワー」とは、
ワタクシ自身が作り上げたイメージに他ならない訳ですが、
そのイマジネーションこそが、
現代の日本人に必要で、
且つ現代の日本人がほぼ失っている感覚ではないかと思う訳です。



想像力。



言葉じり、単語そのもの、



ではなく、


文脈でちゃんとその真意を酌む事ができれば、
今の日本ももう少し生き易くなるんじゃないかなあ、
と、
夢物語を夢想しています。



最後に。



冒頭の言葉は、
差別を受けてしまうとされる本人が発しているのではなく、
「当事者に成り代わって」発せられている、
というのが、
一番問題なのではないかと思うのです。






”暗い手紙になりました

だけど私は書きかかった”

~岡林信康 「手紙」~




拍手[3回]

2016年11月23日。


ワタクシの人生の中でもある一つの頂点といえる経験が出来ました。


Eric Marienthal(エリック・マリエンサル)


あの世界的ジャズピアニスト、Chick Corea(チック・コリア)に見出され、
チック・コリア・エレクトリック・バンドのメンバーとして世界にその名を轟かせました。


ワタクシが所属する『新潟Yossyビッグバンド』のコンサートに、
ゲストとしてお迎えすることが決まったのが2015年の秋。
正に一年掛りで、気持ちも含めた様々な準備をしてきました。


そしていよいよ本番当日。

リーダーのYossyとワタクシで新潟駅にお迎えに上がり、
改札で初めてお会いしたご本人はとても優しい笑顔で、
今回のジャパンツアー(3週間の滞在で17公演!!)のラストとなる疲れも見せず、
気さくに言葉を交わしてくれました。


僅かな時間の中で行ったリハーサルでは、
超絶難易度のフレーズを目の前で見る見る完成させていき、
我々メンバーの度肝を抜き、
コンサートの前に行われたクリニックでは
基本練習の目的、目標(どのような音を出したいのか)を高く持って
行うことの重要性を実演で示し、
本編のコンサートではユーモアのある人間性と完璧にコントロールされた演奏で
観客、そして共演の我々メンバー全員を魅了しました。




 ...と、こうして言葉にはしてみるものの、
やはりあの興奮はどう書いても伝えられません。


しかし今回の共演で思ったことは、
「願えば叶う」ということ。


ワタクシが学生時代毎日(本当に毎日)聴いていたCDの演奏者その人と、
まさか一緒に演奏できるなどと、
田舎モノの青二才はどうして想像できたでしょうか。

こんな夢のような「事件」が本当に起きるという事を、
もし当時の自分に教えたら、
きっとパニックになった事でしょう。
そしてその後の人生を大きく踏み誤らせていたことと思います。



ワタクシ自身が、自分なりに、
自分のやるべき事を信じてやり続け、
それが許される環境にいることをサポートしてくれる人々が
私の周りにいてくれることに心から感謝します。

そしてそんな環境に自分がある以上は、
そうだからこそ出来る様々なことをしっかりやり続けていくことが
ワタクシの責務だと思っております。


まだまだやり足りないことだらけです。
生涯続くこの道を、
しっかり踏みしめて生きます。



どうぞ見ていて下さい。

拍手[10回]

何から書けばいいんでしょう。
とにかく濃厚で、芳醇で、優しさに溢れた5日間でした。
余りに思い出が多過ぎて書ききれませんが、まずはライブだけに話題を絞って何とかまとめてみたいと思います。

駄文の長文ですがご容赦下さい。


11/26(木)〜30(月)の5日間、 しかし前後1日ずつは移動日なので実質3日間、 それが今回のツアー日程でした。

しかし到着したその夜。 早くも事件が起きました。

30年余東京でプロベーシストとして活躍されていた日本音楽業界の証人と言える方、 井上博義(ひろし)さんのお店、その名も「Mingus(ミンガス)」。
今回のツアーを組んで下さった藤井政美さん(sax)に先導されるままお店に入ると、初めての訪問にもかかわらず見た事のあるお顔がズラリ。
いわゆる「芸能人」と呼ばれる有名な俳優さん3名がカウンター席に並んでいられるではありませんか。
うろたえるワタクシを藤井さんが

「はいドラマーの定位置はココ。狭いのでスネアのみ。他のタイコは無し。」

とカウンターの中に招き入れ、

「殿が弾き始めるので合わせて。」

と言われるや井上先生のベースがスタート。
藤井さんのテナーとワタクシのブラシが加わり、2曲ほどお手合わせ頂きました。
正に名刺代わりといった感じで、マスターである井上先生にも錚々たる顔ぶれのお客様にも挨拶もそこそこに演奏させて頂き、ワタクシの広島Daysの鮮烈な幕開けとなりました。
この時の模様はこの方のブログをCheck!


本編のライブで2日連続してお世話になったのは、薬研掘の綺麗なお店「Comin(カミン)」。
店主杉野クリステルさんによるこだわりがお店になった、本当に綺麗で心地良い空間です。
初めて訪れる女性が1人でも入れるお店、と言えば一般的なJAZZバーのイメージと一線を画しているのは伝わるでしょう。


ライブ本編初日はかつて新潟で活躍されていたボーカリスト「Ayaco」さん。現在は山口県にお住まいです。
メンバーは一度新潟でご一緒させてもらった鳥岡香里さん(
p)と、今回がお初の中野力さん(b)。


Ayacoさんは新潟時代より確実にスケールアップされ、表情もより豊かになった印象です。 ご本人も「広島で鍛えられた」と仰っていました。
鳥岡さんは前回ご一緒した時以上にアグレッシブでとても触発されました!カッコいい!
中野さんもとてもSwingされていて、ご機嫌にボトムを支えて下さいました。Yeah
皆がニッコリ、うっとり出来るライブだったと自負しています。


2日目の目玉はツインドラム!
広島のドラマー山口圭一さんと初顔合わせでいきなりのドラムバトル!
ベースに山本優一郎さんを迎えフロントは藤井さんのテナー。
コード(和音)楽器がいないのにドラマーが2人!(笑) ドラムサウンドを怒濤のようにお客様に浴びせ、2人の熱いドラム愛を語り、ワタクシがこの日の為に作曲したドラムデュエット曲を演奏しという、日頃まず有り得ないシチュエーションを堪能しました。

ドラマー2人がいずれも「自作のドラムセット」を持ち込んでのこの企画。 2人の熱量がお客様のそれを遥かに上回っていた事でしょう。
そんな中でも、ボトムを安定感抜群にしかも躍動しながら支えてくれる山本さんのベース、メロディを受け持ちながらバンドサウンドをあるべき方向に導いてくれる藤井さんのテナー。
山口さんのドラムプレイはお人柄そのままの優しくも軽やか(但し深部は未知w)。
ワタクシはそれをDance JAZZにすべくご一緒させて頂きました。 どう仕上がったかはその日のお客様が証人です。


3日目は、まず前日まで出演させて頂いた「カミン」にて市の企画『JAZZ講座』のお手伝い。急遽参加致しました。この辺がJAZZ
3回シリーズで一つのテーマを掘り下げる企画の、今回は「ベース」編最終回。
初日にお世話になった井上先生と再会し、藤井さんとワタクシの3人で演奏&トークを楽しんで頂きました。
井上先生と藤井さんから語られる貴重なエピソードの数々。
同時にワタクシも、演奏トーク共にすんごく楽しんでたりして

そしてこの日のライブ本編。 会場は40年以上の歴史を持つ広島の老舗ジャズ喫茶「Satin Doll(サテンドール)」。


落ち着いた内装に名品の誉れ高い巨大スピーカーとオーディオ機材。
勿論ドラムセットはVintageのグレッチです。
ワタクシのスネアと一緒。

メンバーは宮崎より単身赴任中というベーシストの高松知範さん。
そしてスペイン人の若きピアニスト、ホアン・オルティス(Juan Ortis)


の日はお客様の中にも多くの音楽関係者、ミュージシャンの方々がいらっしゃって、嫌が応にもワタクシのテンションも上がります。
藤井さんのディレクションもあり、今回のツアーで一番エモーショナルに、一番叙情的に、一番感情のままに演奏できたと自分では思いました。
何よりそれに優しくも的確に応えてくれる高松さん、煌びやかなフレージングで曲を彩ってくれるホアン、それら全てを太いサウンドで一つにまとめ上げてくれる藤井さんがいてくれて、自分をぶつけられたと感じます。
いつまでもこのまま演奏していたいそんな瞬間が何度も訪れたライブでした。

今回のツアーは本当にたくさんの方々に支えて頂きました。

「ミンガス」の井上先生。
「カミン」の杉野クリステル店主(結局4日間毎日カミンに顔を出しました!)。
「サテンドール」のマスター田宮さん。
ご一緒頂いたミュージシャンの皆さん(ほぼ初顔合わせの方々ばかり)。
ホアンの奥様・真代さん(なんとお母様の生まれ故郷がワタクシと同じ佐渡だった︎)
ご来場頂いたお客様。
ミュージシャンの皆さん。(皆さんのお名前を列記したい!)


藤井政美さんご夫妻。

そして広島の地。

人と人の繋がりを考えずには成立し得ない、ワタクシにとって本当に掛け替えのない経験が出来ました。
往復それぞれ12〜3時間のドライブでも疲れを感じなかった程に。




 

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