Drummer / Drum Instructorの
K-FUNK a.k.a. 本間克範の日記です。
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少し前の話ですが久々に行って来ました。
新潟市美術館。
「クリスティーナの世界」が有名なこの画家。
でも実は名前もよく知りませんでした。
まさか新潟で見られるなんて。
と言いつつFacebookフレンドさんの投稿をよーく見て「あ、新潟でやってんだ」と思ったくらい。
行ってみて初めて知ったのはこの画家ぎ水彩画家である事。
そしてこの人の作風に影響を受けたであろう画家/イラストレイターが多い事。
荒寥としたタッチは、対象が人であっても家であっても、物であっても風景であっても、全く同様に乾いた表現がなされています。
乾いたキャンバスと絵具のくっきり分かれた境界、水を含んだ色同士のグラデーション。
この、色と色の境界が、平たい紙に奥行きと空気感を絶妙に表現していました。
写実と印象の両方を繋ぐような絵でした。
有名な「クリスティーナの世界」はニューヨーク近代美術館所蔵だそうで大きな印刷複製が飾られていたのみでしたが、今回の展示作品は埼玉朝霞の「丸沼芸術の森」所蔵のものだったそうで、習作も含めたくさん見られたのでとても楽しめました。
アメリカ近代芸術の旗手として生前から評価を得ていたのは、余計なお世話ながらホッと一安心する、それほど作品の表す世界がとても温かみの対極のような絵だったのです。
しかしそれはもしかしたら、虚飾を排除して描き出したリアルなアメリカの寒村のありのままだったのでしょう。
ただ、水彩画の持つタッチにワイエスの優しさが表現されていたような気がします。
いいものはいい。という感想でした。
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